1. |
きっと君はすぐに気づいてしまう
07:10
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ふいにまた 新しいドアを開け
閉じてまた ふさぎ込み日が暮れて
話し込む夜の中 ほとばしる感情が
きっと君はすぐに忘れてしまうさ
帰り際に伝えたことも
笑うなら好きなだけ笑えばいい
怒るなら好きなだけ怒ればいい
繰り返す感情で つくられた今だから
曲がり角で奴らを横目に見ながら
帰りのバスでひとり泣いたけど
ふいにまた 新しいドアを開け
閉じてまた ふさぎ込み日が暮れて
きっと君はすぐに気づいてしまうさ
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2. |
春とバス
05:00
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昔見た景色には
気取った夜の灯りが街に落ちて
華やいだ景色には酔えぬ気持ちの私は
殻に閉じていたよ
あの日見た景色に憧れ残して
揺れたバスの中で
冷え切った窓をまたなぞって
浮ついたまま駅を過ぎた
髪が窓に濡れる
ライターに火をつけても はしゃぐ君の物語ははじけ飛ばせない
後味の悪い紅茶飲み干して
新しい予感探しに出掛けるかな
あぁもう 幕は下りてしまった
あぁもう 君は降りてしまった
波の音が揺れる
ライターの灯が消え 春の海に僕を運ぶバス
寒気がするような 変わり目の風に誘われ始める
新しい予感探しに出掛けながら
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3. |
帰り道
06:23
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濁った水の中から
あのとき落とした時計の針が見えた気がして
道を外れ夏の匂いが戻った
出会った店先ではまた
ふやけた猫が子供を集めて
何も変わらず
いつのまにか記憶の陰に戻っても
何も知らない
頃のような想いは持てない
そんなことばかり
もらった手紙隠した
映画色の財布買い換えて
橋を渡ろう
季節はずれの 波の音が聴こえるから
誰にもできない
ことがまだ僕にはできない
そんなことばかり
でも
終わった部屋の中には
昨日の匂いだけが残って
窓を開ければ
待ち合わせた あの木の陰を
思い出してしまった
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